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  4. 中国演劇史図鑑

チュウゴクエンゲキシズカン

中国演劇史図鑑

発売日 2018/03/10

判型 A4判   ISBN 978-4-336-06220-8

ページ数 326 頁   Cコード 0674

定価 28,080円 (本体価格26,000円)

内容紹介

出土品や建築、絵画、彫刻、工芸品、舞台写真、歴代の文献など、中国各地の所蔵機関から収集した中国演劇に関する450点以上の図版資料を満載。日本語版オリジナルの概論や用語集などを加えた決定版!

【本書の特徴】
■ 中国で高い評価を受ける『中国戯劇史図鑑』(北京:人民音楽出版社、2003 年)を全訳。中国芸術研究院戯曲研究所が中国各地の所蔵機関から収集した、考古学調査による出土品や建築、絵画、彫刻、工芸品、舞台写真、歴代の文献など450 点以上の図版資料をオールカラーで掲載。
■ 広範で多様な地域性をもつ中国伝統演劇史を、時系列に沿って、または空間分布の視点から、分かりやすく系統立て解説する。日本語版では、中国演劇の初学者向けに、監修者による各章の概説を新たに追加。
■ 巻末には、監修の中国演劇研究者による3 本の書き下ろし論説を収録。さらに日本語版オリジナルの「用語集」を作成し、中国演劇史の専門用語を分かりやすくまとめる。

【監修のことば】
日本の読者が中国演劇通史を学ぶために必携の参考書
早稲田大学文学学術院教授 岡崎由美

 本書『中国演劇史図鑑』は、中国芸術研究院戯曲研究所編『中国戯劇史図鑑』(人民音楽出版社、2003年1月)を、中国演劇に関心のある日本の読者向けに翻訳し、再編集したものである。中国で脈々と継承されてきた伝統演劇の形成や変遷の歴史を、考古学調査による出土品や建築、絵画、彫刻、工芸品、舞台写真、歴代の文献など450点以上の図版資料を用いて系統的に解説する。現存する中国伝統演劇に関する文字資料は豊富であろうが、演劇が文字だけで説明し尽くせないのはいうまでもない。楽器や衣装の一つをとっても、その形状を知るためには現物を見る方がわかりやすいだろう。本書の第一の意義は、視覚効果の大きい演劇全体のイメージを喚起してくれる、多数の図版にある。
 中国の伝統演劇は多様な地域性をもつ。そのため中国伝統演劇史は、時系列に沿った発展、変遷だけでなく、地域性豊かな空間分布からも構成される。このような地方劇にも目配りをしている点も本書の意義の一つといえよう。
 加えて日本語版では、中国演劇に今まであまりなじみのない初学者にもわかりやすいように各章の概論を補うなど、日本の読者への工夫を施した。また監修・翻訳にかかわった3名の研究者が論説を書き下ろし、巻末に掲載するなど、原書以上の内容の充実をはかった。本書が中国演劇の通史を学ぶ解説書として、図鑑として、多くの方に活用頂けることを期待したい。

【推薦のことば】
演劇的想像力を掻き立てる稀有な図鑑
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館館長 岡室美奈子

 演じ終われば消えてしまうという演劇の宿命のため、その歴史を垣間見るためには、戯曲や劇評などの文字資料に加えて、俳優の演技や上演された劇場、使用された衣裳や道具などの視覚資料を総合的に検討することが理想的である。しかし現代演劇であれば写真や記録映像を含め豊富な材料があろうが、近代以前の演劇では資料は極めて限定的なものにならざるをえず、演劇史の構築にはそのような難しさが常につきまとう。
 本書は、その渇望を癒すかのように、中国演劇に関わる図版を広範に収集し、系統的に並べた労作である。演劇には戯曲、俳優、音楽、衣裳、装置、劇場など多くの要素が複雑に絡むだけに、本書収録の図版も多種多様である。中国ではその広大な国土のゆえに豊かな地方性を有した様々な演劇があるが、その歴史をたどり、それらを俯瞰することは、「演劇」というものの本質を考察することにもつながってこよう。様々な事例は日本や西洋の演劇との比較研究にも有用である。中国演劇は、「歌舞によって物語を演じる」ことに特色がある。その視覚性や音楽性は、言うまでもなく日本の歌舞伎と相通ずるものがあるし、類型化された役柄やアクロバティックな立ち回りはイタリアのコメディア・デラルテを思わせる。その意味で本書は、単に「中国」演劇を扱ったものではなく、読者の演劇的想像
力を掻き立て、演劇学全般に深い示唆を与えるものと言えよう。
 日本では中国演劇に関する専著は数少ない。そのような中、本書の翻訳がなされ、第一線で活躍する研究者たちによって、より日本の読者に分かりやすい形で編集・増補された本書が世にでることは誠に喜ばしく、心から推薦させていただく次第である。

著者紹介

中国芸術研究院戯曲研究所 (チュウゴクゲイジュツケンキュウインギキョクケンキュウショ)

岡崎由美 (オカザキユミ)

早稲田大学文学学術院教授。

平林宣和 (ひらばやしのりかず)

早稲田大学政治経済学術院教授。

川浩二 (カワコウジ)

早稲田大学演劇博物館招聘研究員。

目次

序文
監修者序文
凡例
中国演劇史の見取り図

第1章  演劇の起源と形成(紀元前―12世紀まで)
  第1節 歌舞・百戯
  第2節 角抵・角抵戯
  第3節 優・優戯・参軍戯
  第4節 歌舞・歌舞戯
  第5節 説唱と演劇
  第6節  寺廟における上演と瓦舎勾欄
  第7節 宋雑劇と金院本
第2章  南戯と北雑劇(12世紀―15世紀)
  第1節 南 戯
  第2節 北雑劇
第3章  明清伝奇と雑劇(14世紀―18世紀)
  第1節 声腔と上演
  第2節 作家と作品
第4章  花部乱弾およびその他(18世紀―19世紀)
  第1節 弦索腔系
  第2節 梆子腔系
  第3節 乱弾腔系
  第4節 吹撥腔系
  第5節 皮黄腔系
  第6節 少数民族の演劇
  第7節 京 劇
  第8節 民間小戯

主要地方劇分布一覧表
用語集
図版一覧

補説
 江戸時代における中国演劇の受容 岡崎由美
 描かれた中国演劇 ―近代日本人の中国演劇への視線 平林宣和
 刺繡部屋の令嬢たち ―明代伝奇における刺繡の場面から 川浩二
あとがき
監修者あとがき

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