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エイガノナラク

映画の奈落

北陸代理戦争事件  

発売日 2014/05/28

判型 A5変型判   ISBN 978-4-336-05810-2

ページ数 324 頁   Cコード 0074

定価 2,640円 (本体価格2,400円)

内容紹介

《その人を倒さんと、男になれん》――『仁義なき戦い』を超えようとした脚本家、山口組No.2の肩を越そうとした極道、二人の男が出会った時、映画の〈奈落〉の口が開いた……公開後モデルとなった組長が映画と同じシチュエーションで殺害された実録やくざ映画の極北『北陸代理戦争』(深作欣二監督、高田宏治脚本、1977年東映京都作品)をめぐる男たちの戦い。関係者への直接取材と緻密な脚本分析によって浮き彫りにする、映画という魔の奈落に迫るドキュメント!

著者紹介

伊藤彰彦 (イトウアキヒコ)

1960年生まれ。映画製作者・映画史研究家。慶応義塾大学文学部國文学科卒。98年、シナリオ作家協会大伴昌司賞佳作奨励賞受賞。2011年、『明日泣く』(色川武大原作、内藤誠監督)の製作、脚本を担当。国内のみならずハンブルグ映画祭などで上映される。本書が初めての著作となる。

目次

序章 『北陸代理戦争』
第一章 事件  一九七七年四月十三日
第二章 笠原和夫対高田宏治 企画 一九七六年十月
第三章 両目ができた 取材 一九七六年十一月
第四章 太秦蛸部屋寮  脚本執筆 一九七六年十二月
第五章 性転換手術  脚本改稿/一九七七年一月
第六章 県警対東映京都  撮影/一九七七年一月~二月
第七章 奈落へ向かう人々 封切りと三国事件 一九七七年二月~四月
第八章 暁の7人  復讐 一九七七年四月~十一月
第九章 女が水を血に変えるとき  その後の高田と深作
終章 それぞれの三十七年
取材者一覧・引用文献一覧・あとがき・索引(人名・映画題名)

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