忍術の全貌を明らかにする根源の書。伊賀と甲賀に伝わる四十九流の忍術を集大成した秘伝書。知謀計略から天文、薬方、忍器まで忍びの業のすべてを明らかにする。初の全文現代語訳、詳細な注のついた読み下しに加え、資料として原本の復刻を付す。

中島篤巳 （なかしまあつみ）

昭和19年山口県生まれ。大阪大学医学部、奈良大学文学部卒業。医学博士。国際忍者学会会長。古流武術連合会名誉会長。
片山流柔術宗家、柳生心眼流居合術十二代。糸東流空手道範士七段。天神明進流兵法相伝家。智心流・浅山一伝流・天心古流拳法師家その他。主な著書に『忍術秘伝の書』（角川選書）、『正忍記』（新人物往来社）、『伯耆流柔術秘伝絵巻』（マツノ書店）、『忍者を科学する』（洋泉社）ほか多数。

はじめに

巻第一
　序
　万川集海凡例
　万川集海目録
　忍術問答

巻第二
　正心・第一

巻第三
　正心・第二

巻第四
　将知一　忍法の事

巻第五
　将知二　規約の事

巻第六　
　将知三　敵の陰謀を防ぐ総則
　将知四　敵忍の潜入を防ぐ緻密な謀略（上）

巻第七
　将知五　敵忍の潜入を防ぐ緻密な謀略（下）

巻第八
　陽忍（上）　遠入の編

巻第九
　陽忍（中）　近入の編

巻第十
　陽忍（下）　目利きの編
　見分けの事
　間見の編

巻第十一
　陰忍一　城営忍編（上）

巻第十二
　陰忍二　城営忍編（下）

巻第十三
　陰忍三　　家忍編

巻第十四
　陰忍四　開戸の編

巻第十五
　陰忍五　忍夜討の編

巻第十六
天時（上）　遁甲編

巻第十七
天時（下）　天文編

巻第十八
　忍器一　登器編

巻第十九
　忍器二　水器編

巻第二十
　忍器三　開器編

巻第二十一
忍器四　火器編

巻第二十二
　忍器五　続火器編

万川集海　軍用秘記
　守備と合戦の心得
　軍法備の次第

資料　万川集海　原本

おわりに
参考文献