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ウンコウセックツ

雲岡石窟 第2期(全9巻18冊)

発売日 2014/12/24

判型 B4変型判   ISBN 978-4-336-05694-8

Cコード 3371

定価 410,400円 (本体価格380,000円)

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内容紹介

龍門と敦煌に並ぶ中国三大石窟の1つで、2001年にユネスコの世界遺産に登録された雲岡石窟。その諸相を初めて包括的に調査した京都大学人文科学研究所による世界的に有名な調査報告書(非売品)を復刻。全ての写真を最新のデジタル処理によって補正し、第3期には未公開の図版や最新の論考による補巻を加えた、まさに決定版。

<監修者のことば> 京都大学人文科学研究所教授 岡村秀典

 日中戦争の期間中、七年間にわたって実施された雲岡石窟の調査成果は、水野清一・長廣敏雄著『雲岡石窟』として一九五一年より刊行が始まった。戦後の日本が国際社会に復帰したサンフランシスコ講和会議のとき、当時の吉田茂首相が完成まもないその第一回配本(第八洞)を持参し、戦中・戦後のきびしい情況をおして進められた日本の学術研究を世界に示したというエピソードは、いまも語り継がれている。刊行が始まったばかりであるにもかかわらず、水野・長廣両先生の業績に対して同年に朝日文化賞、翌年には日本学士院賞恩賜賞が授与された。一九五六年に完結した全一六巻三二冊の内容については、改めていうまでもないだろう。
 しかし、『雲岡石窟』は、公費刊行物で印刷部数も少なかったために、刊行当時まだ国交のなかった中国はもとより、日本でも大学などの研究機関しか設置されていなかった。
 このたび科学出版社東京から出版される中国語版『雲岡石窟』が出版されるのに合わせて、原書が再び世に問われることになったのは、日中両国の学術界において、きわめて大きな慶事であろう。出版にあたっては、原書の体裁を可能なかぎり残すことに留意しつつ、写真図版については、最新のデジタル技術を用いて調査当時のガラス乾板から製版した。もとのコロタイプ印刷をしのぐ鮮明な図版になったと自負している。
 また、原書には収録されなかった調査当時の貴重な写真がまだ多く残っている。しかも、原書の出版から半世紀あまり、雲岡石窟をめぐって新しい研究が積み重ねられてきた。そこで共同研究を進めている中国社会科学院考古研究所と協議し、新たに四巻を編集することになった。この『雲岡石窟』が日中学術交流の新しい一頁を開くことになれば幸いである。

本書の特徴
■日本が世界に誇る大著
一部の研究機関に限定して頒布され入手が困難であった、1951年から1956年まで足かけ6年にわたって刊行された報告書『雲岡石窟』(全16巻・32冊)を第1、2期に収録した。
■報告書に未収録の図版、論考を新編集
加えて第3期(全4巻・8冊)では、報告書に収録されなかった写真・拓本約1200点を厳選して掲載した。また全ての石窟について新たに解説を加え、日中両国の研究による最新の研究論文を収録した。
■図版は最新のデジタル処理で細部まで明確に
京都大学人文科学研究所に残されたガラス乾板のデジタルデータをもとに、最新の技術による処理を施して写真を補正。石窟寺院における建築構造から文様や仏像の細部に至るまで、明確に見てとることができる。
■損傷した石窟のかつての姿を伝える資料群
調査後の石窟の損傷もあるため、当時の石窟の状態を伝える写真、実測図面、刻文、拓本は極めて貴重。資料としてはもちろん、鑑賞用としても後世に伝えるべき至宝である。

著者紹介

岡村秀典 (オカムラヒデノリ)

1957年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程から京都大学文学部助手、九州大学文学部助教授、京都大学人文科学研究所助教授を経て、現在、同教授。文学博士。中国考古学を専攻。主な単著に『中国文明 農業と礼制の考古学』(京都大学学術出版会、2008年)、『夏王朝 中国文明の原像』(講談社学術文庫、2007年)、『中国古代王権と祭祀』(学生社、2005年)、『三角縁神獣鏡の時代』(吉川弘文館、1999年)、主な編著に『シルクロード発掘70年―雲岡石窟からガンダーラまで』(臨川書店、2008年)、『雲岡石窟』遺物篇(朋友書店、2006年)、『国家形成の比較研究』(学生社、2005年)、『世界美術大全集 東洋編第1巻 先史・殷・周』(小学館、2000年)などがある。

京都大学人文科学研究所 (キョウトダイガクジンブンカガクケンキュウジョ)

中国社会科学院考古研究所 (チュウゴクシャカイカガクインコウコケンキュウジョ)

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