1. トップページ > 
  2. 海外文学 > 
  3. SF > 
  4. アジアの岸辺

アジアノキシベ

アジアの岸辺

発売日 2004/12/18

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-04569-0

ページ数 366 頁   Cコード 0397

定価 2,750円 (本体価格2,500円)

内容紹介

特異な知的洞察力で常に人間の暗部をえぐりだす稀代のストーリーテラー:ディッシュ、本邦初の短篇ベスト。傑作「リスの檻」の他、「降りる」「話にならない男」など日本オリジナル編集でおくる全十三篇。

著者紹介

トマス・M・ディッシュ (トマス・マイケル・ディッシュ)

1940年アメリカ・アイオワ州生まれ。建築家を志してクーパーズ・ユニオンに入学するも挫折、生命保険会社に勤めながらニューヨーク大学の夜学に通い、62年に短篇”The Double-Timer”でデビュー。その後、広告代理店、銀行など様々な職に就きながら、65年『人類皆殺し』で長篇デビュー。66年、イギリスに渡り、「ニュー・ワールズ」誌で異彩を放つ意欲的な作品を次々と発表、ニュー・ウェーヴ運動の中核作家として活動し、知性派SF作家として確固たる地位を築く。長篇に『虚像のエコー』『キャンプ・コンセントレーション』『334』『ビジネスマン』『M・D』、日本オリジナル短篇集に『アジアの岸辺』がある。79年、『歌の翼に』でキャンベル記念賞を受賞。『いさましいちびのトースター』は87年にディズニー・アニメ化された。SFにとどまらず、ミステリー・ホラー・詩集など幅広いジャンルで活躍し続けていたが、2008年自ら命を絶った。

若島正 (ワカシマタダシ)

1952年生まれ。現在、京都大学大学院文学研究科教授。著書に『乱視読者の英米短篇講義』(研究社)、『乱視読者の帰還』(みすず書房)、訳書にナボコフ『透明な対象』(国書刊行会、共訳)、パワーズ『ガラテイア2.2』(みすず書房)、スタージョン『海を失った男』(晶文社、編訳)など。

浅倉久志 (アサクラヒサシ)

1930年生。英米文学翻訳家。大阪外国語大学卒。主訳書にヴォネガット『タイタンの妖女』、ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、ラファティ『九百人のお祖母さん』、ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた』(以上ハヤカワ文庫SF)、著書に『ぼくがカンガルーに出会ったころ』(国書刊行会)。2010年没。

伊藤典夫 (イトウノリオ)

1942年生まれ。英米文学翻訳家。訳書にディレイニー『アインシュタイン交点』、ヴォネガット『猫のゆりかご』、オールディス『地球の長い午後』(以上ハヤカワ文庫SF)など。

大久保寛 (オオクボヒロシ)

1954年生まれ。英米文学翻訳家。訳書にアウル『ケーブ・ベアの一族』(集英社)、コルファー『アルテミス・ファウル』(角川書店)、プルマン『琥珀の望遠鏡』(新潮社)など。

林雅代 (ハヤシマサヨ)

翻訳家。訳書にサックス『オアハカ日誌』、フルガム『試すな危険! 冒険野郎ハンドブック』(以上早川書房)など。

渡辺佐智江 (ワタナベサチエ)

翻訳家。訳書にリチャード・フラナガン『奥のほそ道』(白水社)、アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』(国書刊行会)、アーヴィン・ウェルシュ『フィルス』(パルコ出版)、ビル・カニンガム『ファッション・クライミング』(朝日新聞出版)、レム・コールハース『S,M,L,XL+』(ちくま学芸文庫・共訳)など多数。

同じ著者・訳者の作品

SFの気恥ずかしさ

SFの限界と可能性を論じた表題作他、技巧とユーモアに満ちた書評・エッセイを集成。…

すべてはイブからはじまった ミクロの傑作圏

20世紀前半のアメリカ雑誌黄金時代に花開いた、洒脱で笑える読み物〈ユーモア・スケ…

ユーモア・スケッチ傑作展3

20世紀前半のアメリカ雑誌黄金時代に花開いた、洒脱で笑える読み物〈ユーモア・スケ…


>> もっと見る

ページトップへ